和柄「籠目」を思い通りの寸法で作る方法

連続模様

この記事では、日本に古くから伝わる和柄「籠目(かごめ)」をIllustratorを使って作る方法をご紹介します。「籠目」は竹を編んだ竹籠の網目(編目)表した模様で、模様の中に六芒星の形が見られます。六芒星は魔除けとして使われることから、籠目模様も魔除けとして着物の柄などに使われたりします。

作成の手順としては、「1.必要なパーツの寸法を割り出し、2.それを組み合わせて最小単位を作り、3.リピートさせて模様を作る」となります。リピートさせるために、アピアランスを使って敷き詰める方法と、パターンを作成してスウオッチに登録する2つの方法を解説しています。

籠目模様の作り方

模様の大きさを決める

せっかく作るのだから、自分で好きな大きさに作りたいですよね。それには基準となるモチーフの大きさを決めて、そこから必要なパーツの大きさを計算します。

籠目模様のモチーフは、正三角形を2つ組み合わせた星型六角形です。六芒星やヘキサグラムなどと呼ばれ、大変古くから魔除けとして使われています。竹で編んだ籠の目に似ていることから、日本では「籠目紋」と呼ばれます。

「籠目紋」の大きさを決める

籠目紋を作って、必要なスペースにどんな感じで敷き詰めたいかを考えます。

まず、籠目紋を作りましょう。

この、縦の長さ(円の直径)を好きな長さに決めます。模様を配置したいスペースに籠目紋が数回繰り返されるような寸法にします。

必要なパーツを作る

籠目模様を作るために必要なパーツはこれです。同じ長さの平行四辺形が、角度違いで3つ必要です。

これを作るために、さきほどの籠目紋から「正三角形」を一つ取り出します。(この三角形の大きさを計算して、その大きさの正三角形を作ります。)

円の直径から、三角形一つ分の高さを引くと、必要な正三角形の高さがわかります。

多角形ツールで適当な場所をクリックしてウインドウを出し、角の数を3、半径を適当に入れて三角形を作ったあと、変形ツールで高さを指定します。

三角形ができたら、平行四辺形を作ります。

横長の長方形をつくり、三角形の底辺の長さ×2の長さにします。(長さはあとで調整が必要になります。)そして左右の辺を60度の角度にします。シアーツールで-30度にすればOK。

この平行四辺形の中心にマウスを合わせ、そのままドラッグして、三角形の左下のアンカーポイントにぴったり重ねます。表示メニューの「ポイントにスナップ」と「スマートガイド」にチェックを入れておくと、ぴったり重なってくれたり、回転のときに辺と同じ角度になると教えてくれたりして便利です。

次に、この平行四辺形をコピペして、回転させます。三角形の左の辺と同じ角度にします。そして中心を持ってドラッグし、三角形の頂点にピッタリ重ねます。

このとき、三角形の左下部分で、2つの平行四辺形がわずかに重なっていると思います。これを重ならないように、平行四辺形の長さを調整します。どのくらい短くするかは、平行四辺形の高さなどで変化するので、都度、手作業で調べます。ちょっと面倒ですが頑張りましょう。

ぴったりくっつけるか、少し隙間をあけて輪郭線がわりにするか、色々あると思いますが…

長さが決まったら、三角形の右側の辺にも平行四辺形を重ねます。そして平行四辺形3つをグループ化しておきます。

リピートさせる

リピートさせるために必要な寸法を割り出します。さきほど使った正三角形をコピペし、180度回転させて下向きにします。そして図のようにアンカーポイントをぴったりくっつけます。

これをまとめて選択すると、縦横の寸法がわかります。この寸法を使ってリピートさせます。リピートさせる方法は2つ、アピアランスを使って敷き詰める方法と、パターンをスウォッチに登録する方法があります。それぞれ解説します。

アピアランスで敷き詰める

アピアランスを使って敷き詰める方法です。アピアランスのメリットは、アピアランスを確定しない限りは「仮の姿」なので、いくらでも変更ができる点です。また、クリッピングマスクをするときの模様の見え方も普通に調整できます。

グループ化したオブジェクトを選択し、メニューの「効果」から「パスの変形>変形」を選択します。出てきたウインドウで数値を設定します。

まず、水平方向に移動させたいので横寸法

次に上方向に縦寸法、横に半分ずらす必要があるので横寸法割る2。計算式を入れることができるので、/2と入れればOK。

全体が斜めになっていくのが嫌なら、水平垂直に移動できる単位までアピアランスでつくり、そのあと「横に移動、コピー数」、「縦に移動、コピー数」というふうにアピアランスで増やせば、ほぼ長方形に敷き詰められます。

必要な面積ができたら、クリッピングマスクします。切り抜きたい形を線のみで作り模様の上に乗せ、模様の出方を見ながら位置を合わせます。位置が決まったら模様と形を選択してクリッピングマスクします。

このとき、クリッピングマスクをする前に、模様のアピアランスを分割・拡張してもよいです。分割・拡張すれば、一部分だけ色を変えたりなどのアレンジができます。

パターンをスウォッチに登録する

スウオッチにパターンを登録して、カラーのように「塗り」として適用できるようにする方法です。

グループ化したオブジェクトを選択して、メニューバーの「オブジェクト」から「パターン>作成」を選択します。

ウインドウが出るので、設定をします。

レンガ横、レンガオフセット1/2、横寸法、縦寸法。よければ、名前をつけて、完了をクリックします。

籠目模様のバリエーション

籠目模様はバリエーションがいくつか考えられます。

・シルエット

・シルエットの隙間で輪郭線を表現(編目の重なりを表現できる)

・長方形を2つ重ねて輪郭線を表現(編目の重なりを表現できる)

・二本編み

まとめ

籠目模様は(籠目模様に限りませんが)いろいろな方法で作ることができます。

今回ご紹介した方法は、「なるべく少ないパーツで作りたい」「それぞれのパーツのパスをはさみで切りたくない」「思った大きさで作るには、どの寸法が必要なのか」という課題を自分に課して、なんとかひねり出したものです。

私はアピアランスで敷き詰める方法が好きです。うまく繋がってくれる瞬間がとても快感ですし、コピー数を入力するだけで大きな面積を一瞬で埋め尽くすことができます!

また、Illustrator以外のアプリでもできるかもしれませんし、消しゴムはんこの図案にも使えるかもしれません(押すの大変そうですが)。ハンコいいかも。(^^)

3つの平行四辺形で作る籠目模様、ぜひ試してみてください。

今回の記事、画像をIllustratorからJPG出力したのですが、文字の大きさなどちょっと見にくいかも…と思いました。もう少し慣れて感覚がつかめたら、きれいな画像に差し替えようかな?と思ってます。すみません。^^;

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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