Frescoのベクターブラシで描いたものはIllustratorに読み込める

アプリ連携

最後の記事から7ヶ月も経ってしまいました。ご無沙汰しておりました。そだひさこです。

この7ヶ月の間に、ストックイラストをはじめました。PIXTAとAdobe Stockでイラストを販売しています。

昨日、Adobe Frescoで描いた絵をIllustratorのベクターデータにすることができたので、その流れをご紹介します。(PIXTAでベクターデータを販売するのに必須のソフトがIllustratorなのです)

Illustratorを導入しました。会社でもないのに!

このストックイラストで必要なのがAdobe Illustratorでした。月々三千円弱のサブスクリプション。お金がかかるのか…と少々悩んだのですが、それ以上に稼げば(というか稼がなければ生活が!)ということで思い切って導入しました。

Illustratorは、会社で使うとか、デザイナーとかイラストレーターとかそういう人が使うものと思っていました。なので、手続き中に緊張してちょっと血圧が上がってたかも。

Illustratorは加工・再利用にすごい便利

そして使ってみるとIllustratorはとても便利でした。お絵かきソフトで描いたらもうそれでおしまいですけど、Illustratorは一つ一つをまるで「切り抜いた形」のように扱えるのです。その切り抜きを使って別のものを組み立てたり、切り抜きを簡単に加工できたりするので、まさに「形をストック」できるのです。

でもIllustratorだけで手描き感出すのは難しそう

でも、そもそもの形を作るのがちょっと難しい。下描きをトレースしたり、図形を組み合わせたりと方法は色々あるんですが、どうにもこれが苦手で…長らく自分の思うような素材が作れませんでした。ふにゃっとした感じのやつが。線も、線幅の加工とかラフ加工とかはできるんですけど、どこか機械的というか。

Illustratorだけで手描き感を出すのは難しいと思います。本当に。

手描きをスキャンして画像トレースしてベクターデータにすることもできますが、その結果もいまいちだったり。ここ消えてる!とか色々。

やっぱりIllustrator馴染めない。気分転換にFrescoでお絵かき。

ストック素材作りとか他のことにかかりっきりでちょっと疲れてきて、あまり触ってなかったAdobe Frescoを、久々に起動して、お絵かきしました。

Pinterestに資料を集めることを覚えたので、それ見ながらスケッチしてみました。考えてみれば私はスケッチも好きじゃなくて、努力してないから本当に絵が下手。^^;

それでもこうやって絵を描いてるとちょっと気持ちが落ち着いてきます。ライブブラシの水彩で着色しました。

FrescoのデータをIllustratorに取り込む手順

で、せっかく描いたからIllustratorのデータにならないかなと思って、何度かやってみたらうまい具合に加工可能な状態で取り込めました。

その手順をご紹介しようと思います。

iPadとFrescoで絵を描く

まずはFrescoで絵を描きます。サンプル絵がへたくそですみません。^^;

鉛筆で下描きをして、ベクターブラシでペンの線を描きます。

追加できるレイヤーにはピクセルレイヤーとベクターレイヤーがあります。とくに意識しなくても、新規レイヤーに鉛筆などで描き始めればピクセルレイヤーになり、ベクターブラシで描き始めるとベクターレイヤーになります。

線を描き終わったら色を塗ります。水彩を使うときは、レイヤーを乾かすとにじみが止まります。

塗る箇所ごとにレイヤーを追加し、マスクを作ってはみ出さないようにしておいてから、色を塗りました。

色を塗るときは塗りやすくするためにレイヤーを分けましたが、塗り終わったあとで色レイヤーを一枚にまとめました。

レイヤーアクション

ご参考:
マスクの使い方の詳しい解説記事。すごいわかりやすかった。

Adobe Frescoのマスクの使い方解説
マスクの使い方に悩む人 Adobe Frescoを使って、絵を描いているけど、マスクの使い方がイマイチわからないなぁ…一体このマスクって言うのは、何の為に存在しているんだろう…? 今回は、Adob

それから、クリッピングマスクの解説。公式サイトです。

レイヤーマスクとクリッピングマスクを追加して使用する方法
レイヤーマスクとクリッピングマスクを使用して、レイヤーまたはレイヤーグループの一部を非表示または表示する方法を説明します。

全体の形の白塗りつぶしを作る

Illustratorに取り込むと水彩部分がピクセル画像になります。それを「画像トレース」してベクターデータにするのですが、塗り残した部分が抜けてなくなってしまいます。白く残してある服の部分だけでなく、水彩のちょっとした塗り残しも抜けてしまう可能性があります。

それの対策として、全体の形を白で塗りつぶしたベクターデータを作っておきます。

色レイヤーの下に、新規レイヤーを追加します。

なげなわツールを使って、全体の形を選択します。選択範囲を追加する設定にして、少しづつ選択していけば大丈夫。

選択が終わったら、塗りつぶしツールをクリックして、カラーの白を選択して、選択範囲内をクリックします。

すると、どのように塗りつぶしますか?と聞かれるので、ベクトルをクリックします。

白い塗りつぶしが追加されました。

先ほどのようにベクトルを選択すると、Illustratorにベクターデータとして取り込むことができます。

ちなみに、

選択中の境界線が変化しているのがわかります。上がピクセル。カクカクしています。

塗りつぶすときに、どちらにしますか?と聞かれたのはレイヤーモードが決まっていない状態だったから(とりあえずピクセルで表示されてた)。ベクターに決定したあとは、なめらかな線になっています。

データをIllustratorに送信

ここで、不要なレイヤーを非表示にします。

次に、右上にある共有アイコン(歯車の左にあるやつ)をクリックして、「Illustratorに送信」をクリックします。

すると、データがデスクトップのIllustratorに送信されます。

この「Illustratorに送信」という選択肢、以前はなかったような気がします。(私がIllustratorを使っていなかったから?かもしれませんが…)

とにかく、簡単にIllustratorに取り込めるのでとても便利です。

Illustratorで送信されたドキュメントを編集する

デスクトップでIllustratorを起動していないときは自動的に起動されます。読み込むためのウインドウが表示されるので、OKを押します。

読み込んだデータは、Frescoで表示しておいたレイヤーがそのまま取り込まれています。

ベクターブラシで描いた線は、一本ずつが別オブジェクトになっています。(Frescoでは輪郭線として描きましたが、Illustratorでは「線」ではないので線としての編集はできません。)

IllustratorとFrescoのやりとりを知らなかったときの私は、「ベクターブラシは拡大してもギザギザしなくてきれいなだけ」だと思っていました。

でも今回このIllustratorとの連携技を知って、Frescoのベクターブラシの本当の意味がわかりました

複雑すぎる線を単純化する

移動や選択をしやすくするために、レイヤーパネルから輪郭線のレイヤーを選択して、グループ化します。

輪郭線を選択したまま、「オブジェクト>パス>単純化」を選択します。

ポイントの数が減って単純化されました。調整のためのウインドウが出ますが、何もしなければ、形はほぼ変わっていないようです。

線を編集するわけではないので単純化しなくてもいいような気もしますが、なんとなくスッキリするので。

白い塗りつぶしも、パスを単純化します。

単純化されました。

色の部分をベクターデータにする

着色に使ったレイヤーはピクセルレイヤーだったので、ここでは画像として取り込まれています。「画像トレース」でベクターに変換します。

「オブジェクト>画像トレース>作成」を選択します。

あらら、変なことになりましたね。プリセットのプルダウンメニューをクリックします。

色々あるので、いくつか試してみます。右にある「拡張」を押すまでは確定されないので、いくつでも試せます。

どれにしようかな~。

写真(高精度)で確定しました。本当の写真をこれでやるとデータが物凄いことになるのでおすすめしませんが、この絵の程度なら全然大丈夫。

最後に、もとどおりに重ね合わせて完了です。もっと加工したければどうぞ、いくらでも。(^^)

線を版画風に加工してみる

手描きの線をもう少し違う雰囲気にしてみたいと思います。

せっかくベクターデータとして読み込んだ輪郭線ですが、いったんピクセル画像に変換して、それを再び画像トレースすると、版画風な味わいになります。

輪郭線のグループを選択して、複製します。Altを押しながらドラッグ&ドロップで複製できます。

複製したら、「オブジェクト>ラスタライズ」を選択します。

背景を透明にしておくといいと思います。私はうっかり白のまま変換してしまいました。

変換後の確認。ちゃんとピクセルになってます。ギザギザしてます。

このデータを選択して、ふたたびベクターデータにするべく、「オブジェクト>画像トレース>作成」を選択します。

今回はデフォルトのまま確定しました。白い部分を削除して完成です。

拡大して見るとよくわかります。もとの画像はよれよれと丸い線ですが、

加工後は版画のような味わいになっています。

まとめ

Frescoで描いた絵をベクターデータにすると、拡大印刷してもきれいだし、ストックイラストでベクターデータとして販売もできます。Illustratorに取り込む前提で作業をすれば、もっと色々便利に使えると思います。

ポイントは、

  • レイヤーをうまく分ける
  • 可能なものはFrescoのうちにベクターにしておく

こんな感じ?でいけると思います。

Illustratorでもペンタブレットを使ったり、iPad版を使ったりして手描きに近いことはできると思います。でも、あえてFrescoを使う理由は、描いてるときのストレスの少なさ、圧倒的なアナログ感です

Illustratorはオブジェクトの加工と再利用にこれ以上ないくらいの便利ツールなので、そちらで活用します。

Illustratorを学ぶには

追記。
初心者さん(私もです)がIllustratorの使い方を学習したいとき、動画はとてもおすすめです。実際に操作している画面を見れるので、同じようにやりながら進めることができます。

YouTubeも無料なので良いですが、順を追って学習したいときには、Udemyを利用するのも良いです。

Udemyは通常の料金が高くても、時々セールをやっていて、90%以上の割引額になります。良さそうなコースを見つけたら、セールを待って購入すると良いと思います。本を一冊買うくらいの価格になるのでお得です。(たまにセールをやらないコースがあります。講座内容をよく読むとその旨書いてあることがあります。)

さらに、もしコースに満足できないときは返金してもらうことも可能です。

私はIllustratorのコースを2つ購入しました。Illustrator自体にお金がかかるので、使いこなせないと勿体ない!と思ったからです。結果、基本的なことを学習できたので、その後のネット検索や書籍の内容であまりつまづくことなく、今に至っております。ありがたい。笑

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